「国産レモンペーパー」開発！株式会社ペーパル、ポッカサッポロフード&ビバレッジと協業し廃棄されるレモンの剪定枝葉を名刺へアップサイクル

2025/06/03 ・プレスリリース

「国産レモンペーパー」を開発しました！

この度、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社様との協業により、これまで活用されていなかったレモンの剪定枝葉をアップサイクルして紙にするという、新しい挑戦。この紙が、2025年6月3日からポッカサッポロ社様の名刺として試験的に導入されることになりました。

なぜレモン？未利用資源から生まれる新しい価値

ペーパルは創業以来、紙の持つ無限の可能性を信じ、社会や環境に貢献できる製品開発に力を入れてきました。近年、サステナビリティへの関心が高まる中で、私たちはまだ使えるのに捨てられてしまう資源、未利用資源を活用した紙の開発に力を入れています。

一方、ポッカサッポロ社様は、国産レモンの生産を応援し、地域社会に貢献する中で、レモン栽培の過程で出る剪定枝葉の有効活用を模索されていました。

「捨てられていたレモンの枝葉を、紙にできないか？」──そんな両社の想いが重なり、今回の「国産レモンペーパー」開発プロジェクトがスタートしたんです。

見た目も使い心地もこだわり抜いた「レモンペーパー」

「国産レモンペーパー」の原料は、ポッカサッポロ社様が管理されている広島県大崎上島町のレモン畑で剪定された枝葉。これを紙にするまでには、いくつかの試行錯誤がありました。

レモンの枝と葉は、水分量も繊維の質もバラバラです。特に枝には硬いトゲも多く、これらを均一に加工するのは至難の業。私たちは長年培ってきた製紙のノウハウを駆使し、最適な乾燥方法や粉砕方法を何度も検証しました。時には手作業で素材を選び出すほど、細やかな調整を重ねたんです。その結果、レモン由来の独特の風合いを持ちながらも、現代の印刷技術に対応できる、実用性も兼ね備えた紙が完成しました。自然な温かみのある手触りと、レモン素材の個性が融合した、唯一無二の紙に仕上がっています。

ペーパルが取り組む「もったいない」を活かす紙づくり

ペーパルでは、今回の「国産レモンペーパー」以外にも、様々な「もったいない」を活かす紙づくりに取り組んでいます。例えば、フードロス問題の解決を目指す「フードロスペーパー」プロジェクトからは、お米からできた「kome-kami」やクラフトビールの搾りかすを使った「クラフトビールペーパー」、にんじんの搾りかすを使った「vegi-kami にんじん」などが生まれています。