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ナチュラル&サステナブル! クラフト紙の厚紙6種類を比べてみた
あらゆる分野でサステナブルな取り組みが進んでいる昨今。オーガニックコスメやエシカルスイーツといった、環境に配慮したり、生産者を応援する製品が数多く生み出されています。
そういった製品のパッケージデザインに求められるのは、「ナチュラル感」であることが多いのではないでしょうか。
紙はナチュラル感を演出しやすい素材ですが、中でも茶色いクラフト紙の持つ「エコ」「オーガニック」な雰囲気は他の追随を許しません。
ただ、白い紙と同じく、クラフト紙も種類が多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまいますし、できることならサステナブルに貢献する紙がいいですよね。
そこで今回は、パッケージに使いやすい&サステナブルな6種類のクラフト紙の厚紙をご紹介! 特徴や色味を比較します。
クラフト紙を選ぶ際のご参考にしていただければ幸いです。
クラフト紙とは

クラフト紙とは、繊維の長い針葉樹のパルプを原料として作られる紙のことです。
長い繊維が絡み合っているために強度に優れており、長年、包装用紙や紙袋などに用いられてきました。
実は、クラフト紙は大きく3種類に分けることができます。
1つ目が、パルプを漂白せず、本来の色を生かして作った茶色の未晒クラフト。
2つ目が、パルプを半分漂白した薄い茶色の半晒クラフト。
そして3つ目が、全て漂白した白い晒クラフトです。
今回の記事では、茶色いクラフト紙のみ取り上げますが、白い晒クラフトも包装紙のほか、ステーショナリーや装丁など幅広い用途で使用されています。
クラフト系の板紙といえば! 大和板紙のクラフト紙4種
最初にご紹介するのは、デザイナーから高い支持を得ている、大和板紙のクラフト紙4種です。
古紙が使用されており、ナチュラルな雰囲気はもちろん、環境に優しい点も魅力です。
・エースボールF

クラフト系の厚紙の中でも高い知名度を誇る、エースボールF。
パッケージや文房具、装丁などさまざまな紙製品に使われており、目にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
表面、裏面ともに古紙由来のチリが入っており、唯一無二の個性となっています。
表裏差はあまりありません。

・KクラフトF

表層に長繊維の古紙、中層と裏層に一般古紙を使用したクラフト紙です。
柔らかい薄茶色はどこか懐かしい雰囲気を漂わせます。
裏面はチリが入っており、表と裏のギャップも魅力の1つ。
パッケージを開けたときにカラフルなチリが見えると、ちょっとしたサプライズになりますね。

・NクラフトF

表層はパルプや牛乳パックなどの飲料容器古紙、中層と裏層に一般古紙を使用しています。
少し赤味がかった淡い色味が特徴です。
KクラフトFと同じく表裏差が大きく、裏面にはチリが入っています。

・OクラフトF

古紙配合率70%以上の再生紙です。
強度のある古紙を使用しており、しっかりとしたパッケージを作りたいときにおすすめです。
表層に長繊維古紙またはパルプ、裏層に段ボール古紙を使用しています。

新しいサステナブルに貢献するクラフト紙2種
続いてご紹介するのは、本来捨てられるはずの廃棄物を活用した、新しいサステナブルなクラフト紙です。
・薄炭クラフト

日本最古の再生紙「宿紙(しゅくし)」の雰囲気を再現したクラフト紙です。
宿紙とは、一度使った紙を漉き直して作られた再生紙のこと。
宿紙が使われ始めた奈良時代、人々は墨で文字を書いていました。そのため、漉き直した際に墨が残り、薄いグレーの紙になったのです。

薄炭クラフトは、この独特なグレーをバイオ炭と段ボール古紙で再現しました。
実はこのバイオ炭、最近注目のサステナブルな素材なんですよ。
バイオ炭は、バイオマス(生物由来の再生可能な資源)を酸素が少ない状態のもと、350℃以上の高温で加熱することで作られます。
バイオ炭の原料は木材やもみ殻、製紙汚泥などの有機物。有機物の中にある炭素をそのまま炭の中に閉じ込めることができるため、CO2の大気中への放出を減らすことができるのです。
当社では、食品残渣や洋服の切れ端など本来廃棄されるはずだったバイオマスを活用し、薄炭クラフトとして蘇らせています。
直近ではこの技術を生かして、企業ごとに廃棄物を回収し、オリジナルの薄炭クラフトを製造する取り組みを始めました。
その1つが、奈良発祥の自家焙煎スペシャルティコーヒー専門店「ロクメイコーヒー」様とコーヒーかすをバイオ炭化して作った「コーヒー薄炭クラフト」です。

コーヒーを焙煎・抽出する過程で、排出されるコーヒーかす。どうしてもハンドドリップで使用する紙フィルターが混ざってしまい、堆肥として活用するのは難しい状況でした。
今回、紙フィルターごとバイオ炭化することで、分別の問題を解消。紙として有効活用することに成功しました。
コーヒー薄炭クラフトは、ロクメイコーヒー様のギフトボックスにご使用いただいており、お客様からも「コーヒーかすが紙になるなんて」と驚きの声が上がっているそうです。

・NEWクラフトビールカード-FS/NEWクラフトビールペーパー-FS

株式会社kitafuku様と開発したNEWクラフトビールカード-FSとNEWクラフトビールペーパー-FSは、クラフトビールを醸造する過程で出るモルト粕をクラフト紙に混ぜ込んだアップサイクル紙です。
モルト粕とは、ビールの製造過程で麦芽をしぼった際に出る搾りかすのこと。1か月で約2トンも焼却処分されていることを知ったkitafuku様から「モルト粕で紙が作れないか」と相談いただき、一緒に開発を始めました。
さまざまな実験を重ね、完成したのがNEWクラフトビールペーパー-FSとNEWクラフトビールカード-FSです。
NEWクラフトビールペーパー-FSは名刺やコースターに使えるL判Y目 141㎏。
NEWクラフトビールカード-FSは、パッケージやカードに最適なL判T目 27㎏の厚みです。
色を比較してみよう
それでは、6種類のクラフト紙を並べて色味を比較してみましょう!

これまでさまざまな白い紙を見比べてきた当社。
率直に言って、白に比べると茶色の違いはわかりやすい……!! むしろバラバラといってもいいかもしれません。
特に、薄炭クラフトのグレー感が際立っていますね。
ちなみに、裏面を並べてみた写真がこちら。

ダンボール古紙を使用している薄炭クラフトとOクラフトFの色がそっくりという結果になりました。
表と裏で色が変わる紙が多いのも、白い紙との大きな違いといえそうです。
まとめ
ナチュラル感のあるパッケージにぴったりの茶色いクラフト紙。
古紙配合の製品や、薄炭クラフトやNEWクラフトビールカードーFSといった廃棄物を活用したクラフト紙を使うと、よりサステナブルに貢献できますよ。
また、白い紙に比べて、紙によって色味がバラバラなのも特徴の1つ。
表裏差が大きい紙も多いので、遊び心のあるデザインができそうです。
今回ご紹介した6種類以外にも、まだまだたくさんのクラフト紙があります。
迷ったらぜひ、当社にご相談ください!
最適な紙をご提案いたします。
※本ページの記載内容は、更新時点での情報になります。
最新の情報につきましては、メーカーHPをご確認いただくか、当社までお問い合わせください。
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