板紙の種類によって白さは違う? 16種類を比較してみた

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パッケージ制作に欠かせない、板紙

種類が豊富でさまざまなニーズに対応できる一方、馴染みがないと違いが分かりにくく、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、板紙を16種類集めて、主に白さの違いを比較してみました!
人間の目で行う比較なので、人によって結果に違いが出るかもしれませんが、今後の板紙選びの一助になれば幸いです。

使用した銘柄

今回の記事で使用した銘柄は、下記の16種類です。

【両面コートアイボリー】
ボンアイボリー+・アイベストWF・パーフェクトW

【片面コートアイボリー】
NEWウルトラH・Nパールデラックス・Newタフアイボリー・OKフレースPro・GXアイボリー片面-FS・アリキンアイディール

【両面コートカード】
サンカード+・OKエルカード+・ノーバックW-F・ハイラッキー-F

【カードB】
NEWピジョンEM・JETエースWF・NEW DV-F

今回は、両面コートアイボリーや片面コートアイボリーといった板紙の種類ごとに並べ、白さを比較してみました。

板紙の分類については、以前の記事「アイボリー」「カード」とは? 板紙の分類を徹底解説!にて詳しく解説しておりますので、こちらもぜひご覧ください。

両面コートアイボリーの比較

まずは両面コートアイボリーから。
両面コートアイボリーは高級白板紙の一種で、表層・中層・裏層すべての層にバージンパルプが使用されています。両面に塗工されており、印刷再現性や加工適性が高い点が魅力です。

今回は、代表的な銘柄であるボンアイボリー+、アイベストWF、パーフェクトWを比較しました。

左からボンアイボリー+、アイベストWF、パーフェクトW

他の2つに比べて、ボンアイボリー+が青白いのがわかります。
写真ではわかりにくいですが、アイベストWFはやや赤味がかった印象を持ちました。

清潔感が求められるときはボンアイボリー+、温かみのある雰囲気が欲しいときはアイベストWFやパーフェクトW、といった使い分けをすると、よりイメージに合った印刷物に仕上がりますよ。

片面コートアイボリーの比較

続いては、片面コートアイボリーです。両面コートアイボリーと同じくバージンパルプが使用されていますが、塗工されているのは片面のみ。
そのため、色や風合いに表裏差があります。

今回はNEWウルトラH、Nパールデラックス、Newタフアイボリー、OKフレースPro、GXアイボリー片面-FS、アリキンアイディールの6種類を比較。

まずはオモテ面から見てみましょう。

左からNewタフアイボリー、Nパールデラックス、NEWウルトラH、OKフレースPro、GXアイボリー片面-FS、アリキンアイディール

同じ白い片面コートアイボリーといっても、それぞれに個性があるのが見て取れます。

NEWウルトラHは寒色系、Nパールデラックスとアリキンアイディールは暖色系、Newタフアイボリー・GXアイボリー片面-FS・OKフレースProは中間に分類できそうです。

続いて、裏面も並べてみました。

片面コートアイボリーの比較(裏)
左からNewタフアイボリー、Nパールデラックス、NEWウルトラH、OKフレースPro、GXアイボリー片面-FS、アリキンアイディール

すると、オモテ面は中間の色合いだったOKフレースProが最も青白く見えるという結果に。
ということは、OKフレースProはオモテ面よりも裏面の方が青白いのでしょうか?

そこで、OKフレースProのオモテと裏を並べてみると……

OKフレースPro
左:オモテ 右:裏 (紙:OKフレースPro)

なんと、表裏で色の差がほとんどありません。
一方、GXアイボリー片面-FSを見てみると、裏面の方がオモテ面よりも抑えられた白になっています。

GXアイボリー片面-FS

左:オモテ 右:裏 (紙:GXアイボリー片面-FS)

つまり、ほかの紙の色がナチュラルな分、相対的に青白く見えたというわけですね。

OKフレースProとアリキンアイディールはあまり表裏差がありませんが、そのほかの紙はオモテ面よりも裏面の方が白色度が低く、温かみのある色合いになっています。

片面コートアイボリーの場合、あえて裏面のノーコート面をオモテに使い、ナチュラルな雰囲気を生かしたパッケージを作ることができる点も魅力の1つ。

GXアイボリー片面-FSのパッケージ見本
上:コート面がオモテ 下:ノーコート面をオモテ出し(紙:GXアイボリー片面-FS)

風合いのある紙を使いたいけれど、どうしても予算が合わない……。
そんなときは、「片面コートアイボリーの裏面をオモテに使う」というのも解決策の1つになりますよ。

両面コートカードの比較

続いて比較する両面コートカードは、中層に古紙などが使われており、低コストが魅力の高級白板紙です。両面が塗工されているので、表裏どちらもツルツルとした質感で、差はほぼありません。
今回は、サンカード+、OKエルカード+、ノーバックW-F、ハイラッキー-Fの4種類を比較しました。

両面コートカードの比較
左からノーバックW-F、ハイラッキー-F、サンカード+、OKエルカード+

写真では伝わりにくいですが、サンカード+は黄味系、OKエルカード+は青白系、ノーバックW-FとハイラッキーーFはやや赤味系の白のように感じられました。

カードBの比較

最後に比較するのはカードB。両面コートカードと同じく古紙が配合されていますが、塗工は片面のみです。
今回はNewピジョンEM、NEW DV-F、JETエースWの代表的な3銘柄を比較します。

カードBの比較
左からNewピジョンEM、JETエースWF、NEW DV-F

これまでと同様、白さにやや違いがあるように見受けられました。NEW DV-F、JETエースWFに比べると、NewピジョンEMは少し温かみのある白に見えます。

裏面も比較してみました。

カードBの比較(裏)
左からNewピジョンEM、JETエースWF、NEW DV-F

片面コートアイボリーとは異なり、オモテと裏であまり色に違いはないようです。

ちなみに、カードBは中面に配合されている古紙の影響で、どの銘柄もややくすんで見えます。その分、価格が抑えられていますので、パッケージにあまりコストをかけられないときは、カードBから選ぶと良いでしょう。

比較結果

というわけで、16種類の板紙を比べてみたところ、「銘柄ごとに少しずつ白さの違いがある」という結果になりました。

画用紙の色によって絵の雰囲気が変わるのと同じように、紙が変われば印刷の仕上がりも異なるもの。ぜひ、イメージに合う板紙を選んでくださいね。

さらに差別化を図るなら

SDGsが普及してきた昨今、環境への配慮が求められる機会が増えてきました。
また、環境に配慮した取り組みを発信することで、購買意欲が促進されたり、企業価値が向上することもわかっています。

当社は以前よりサステナブルな取り組みに力を入れており、食べられないお米を利用したkome-kamiなど、さまざまな製品を開発してきました。

そうした取り組みを板紙の分野にも広げており、そのうちの1つが、片面コートアイボリーのGXアイボリー片面-FSです。

GXアイボリー片面-FSは当社が展開するゼロCO2ペーパーの1つ。
カーボンオフセットの仕組みを利用し、紙を生産するときのCO2の排出量を実質ゼロにしています。

つまり、使うだけで脱炭素に貢献できる紙なのです。

GXアイボリー片面-FSを採用した場合、紙を使うことによって削減できたCO2の排出量をパッケージに記載することができます。

地球環境に配慮しながら、さらに企業価値も向上させることができる点が大きな魅力です。

GXアイボリー片面-FSなら、他とは違うパッケージを作ることができますよ。
ご興味を持たれましたら、ぜひお問い合わせください。

まとめ

種類が多く、違いがわかりにくい板紙ですが、並べて観察してみたところ、少しずつ白さに違いがあることがわかりました。

まずは使いたい板紙の種類(両面コートアイボリーや片面コートアイボリーなど)を決め、そこからイメージに近い白さの銘柄を選ぶと、スムーズに最適な板紙を選択できるのではないでしょうか。

もちろん、当社にご相談いただいてもOKです!
お気軽にお声がけください。

※本ページの記載内容は、更新時点での情報になります。
最新の情報につきましては、メーカーHPをご確認いただくか、当社までお問い合わせください。

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