食品・日用品パッケージの定番用紙「コートボール」を比較してみた

紙の比較・レビュー

クッキーやチョコレート、カレーのルー、食品用ラップやティッシュ……。
私たちの生活に欠かせない、身近な製品ですよね。週に一度、場合によっては二度以上買うという方も多いのではないでしょうか。

実は、スーパーなどに並んでいる食品や日用品のパッケージは、同じ種類の紙が使われていることがほとんどです。

その紙とは、コートボール
表面が白、裏面がネズミ色の板紙です。

食品用ラップのパッケージ
食品用ラップのパッケージ。開けると中面がネズミ色になっている

上質紙・コート紙・マットコート・コートアイボリーやコートカード・ラフ系パッケージ用紙と、さまざまな紙の白さ比較をお届けしてきた当社ブログですが、まだコートボールは取り上げていませんでした。

そこで今回の記事では、6種類のコートボールを徹底比較。

いつものように人間の目で判断しているので、人によって結果が異なる可能性はありますが、ご参考にしていただければ幸いです。

コートボールとは

コートボールは、白ボールと呼ばれる板紙の一種です。

板紙の分類

マニラボールに分類されるコートアイボリーやコートカードは表・裏ともに白色ですが、コートボールとノーコートボールは表面が白、裏面がネズミ色です。
そのため、「裏ネズ」とも呼ばれます。
(一部、裏面も白くしたコートボール裏白と呼ばれる製品もあります)

マルイコート(裏面)
コートボールの裏面

コートボールは表面が塗工されていますが、ノーコートボールは非塗工です。

コートボールの特徴

数ある板紙の中で、最も出荷量が多いコートボール。
その理由は、「ほかの白い板紙に比べて安価」「表面が塗工されており、印刷適性が高い」ことです。

コートボールは古紙を使用している分、コートアイボリーやコートカードに比べて価格が抑えられています。
裏面のネズミ色は、古紙の風合いというわけですね。
一方、表面が塗工されているので、写真やイラストも問題なく印刷することができます。

高級なギフト用パッケージというよりは、大量生産される食品や日用品のパッケージ向けの紙といえるでしょう。

各社からさまざな銘柄が発売されているコートボールですが、今回は下記の6種類を比較しました。

JETスターF、SCプラス、サンコートEM、NSコート、マリコート-F、SI(裏白コートボール)、OKボールEM

同じコートボールでも白さや裏の色に違いはあるのか? 見ていきましょう。

表面の比較

まずは表面の色味比較です。

コートボールの比較(表面)

SCプラスの青白さが際立っていますね。
その次に青白いのがSI(裏白コートボール)、そのほかはあまり差はありませんが、OKボールEMは古紙の影響かグレー感がやや強いように見えます。

紙地の白を生かしたデザインの場合、紙の色が印象を左右します。

青白い方が合うのか? ニュートラルで温かみがある方が良いのか? デザインに合わせて紙を選ぶと、よりクオリティの高いパッケージになりますよ。

裏面の比較

続いて、裏面を見てみましょう。

同じコートボールでも、紙によってかなり差があることがわかります。

赤っぽいJETスターFやSCプラスに対し、サンコートEMとマリコートーFは青っぽいグレー、NSコートとOKボールEMは中間です。SI(裏白コートボール)は裏白になっています。

裏面は印刷に適しておらず、冒頭の食品用ラップのパッケージのように印刷なしか、印刷ありでも1色であることがほとんどです。
あまり裏面は気にしないというケースが多いかもしれませんが、開けたときの印象や表面のデザインを考慮して、裏面から銘柄を決めてみても面白いかもしれません。

ちなみに、「家にある日用品のパッケージを比べてみたら、中面の色が違う可能性があるのでは?」と思い、冒頭の食品用ラップとアルミホイルのパッケージを比べてみました。

上:食品用ラップ 下:アルミホイル

家にあった食品用ラップは青っぽいグレー、アルミホイルは赤味がかったグレーという結果でした。

普段、日用品のパッケージの中面に注目することは少ないですが、いろいろな製品を見比べてみるのも興味深いですね。
お子様がいらっしゃる方は、夏休みの自由研究にいかがでしょうか?

環境面からコートボールを選ぶ

コートボールは古紙の配合率が高く、そもそも環境に優しい紙ですが、さらに環境配慮を考えるならFSC認証紙を選ぶと良いでしょう。

FSC認証紙とは、管理された森林から切り出された木材で作られた紙のこと。
FSCは森林保護につながる世界的な仕組みで、SDGsの目標15「陸の豊かさを守ろう」をはじめ、14の目標と40のターゲットに貢献します。
企業も環境配慮が求められる昨今、FSC認証紙の需要は高まっています。

今回ご紹介したコートボールでは、JETスターF、サンコートEM、マリコートーF、OKボールEMがFSC認証紙です(NSコートは受注生産で対応可能)。

すべて当社で取り扱いしておりますので、ご入用の際はお気軽にお声がけください。

片面コートアイボリーや片面コートカードとの違い、使い分け

コートボールのほかにパッケージ用紙として使われることが多いのが、コートアイボリーコートカードです。

コートアイボリーは古紙が配合されていない高級品で、両面に塗工された両面コートアイボリーと片面塗工の片面コートアイボリーに分けられます。

コートカードは古紙が配合されていますが、コートボールと異なり、裏面は白色です。
両面に塗工された両面コートカードと、片面に塗工された片面コートカードに分けられ、片面コートカードは古紙配合率によってさらにカードAとカードBに分類されます。

コートボール、コートアイボリー、コートカードの違いを簡単に表にまとめてみました。

比較表

コートボールは古紙の配合率が高い分、どうしてもくすんだ白になってしまい、やや高級感に欠けます。
コートアイボリーは表層・中層・裏層すべての層に晒化学パルプを使用しており、紙面が美しいのはもちろん、印刷や箔押しの適正も抜群です。
お菓子のギフトや白さを訴求する必要がある化粧品のパッケージなどは、コートアイボリーの方が適しているでしょう。

また、「開封した中面の白さにもこだわりたい」「中面にも印刷したい」と言った場合もコートアイボリーがおすすめです。

なかでも片面コートアイボリーは食品用のパッケージとしてニーズが高い上、裏面のナチュラル感が好まれて、あえて裏面をオモテに出すパッケージも多く製作されています。

GXアイボリー片面-FSのノーコート面をオモテ出ししたパッケージ

片面コートアイボリーについては、銘柄比較ガイドの記事がございますので、あわせてご覧ください。

コートカードはコートボールとコートアイボリーの中間にあたる紙です。
「あまりコストはかけられないが、パッケージの中面は白くしたい」ときに使うと良いでしょう。

パッケージはデザインや用途、ターゲットに合わせて最適な板紙を選ぶことが重要です。
どの板紙を選べばいいか迷われた際には、ぜひ当社にご相談ください。
企画にあった紙をご提案いたします。

まとめ

食品や日用品のパッケージに使われることの多いコートボール。

比較してみると、表面の白さに少しずつ違いがありました。
裏面は表面よりも差が大きく、裏面の色が紙の個性になっているともいえそうです。

板紙にはコートボールのほかにコートアイボリーやコートカードなどの種類があり、予算やデザイン、ターゲットに合わせて最適な板紙を選ぶことが大切です。

まずは使いたい板紙の種類を決め、その後に銘柄を絞っていくと良いでしょう。
迷われた際は、当社までお気軽にご相談ください。
より良いパッケージ制作のお手伝いをいたします!

※本ページの記載内容は、更新時点での情報になります。
最新の情報につきましては、メーカーHPをご確認いただくか、当社までお問い合わせください。

関連記事

最近の記事

一覧ページへ戻る

Contactお問い合わせ

お困りごとがございましたら、お問い合わせ下さい。
下記お問い合わせフォーム以外にもお電話やFAXでも
お問い合わせを承っております。
お問い合わせをする