近年、急速に進化を遂げ、成長が見込まれるデジタル印刷。その仕上がり具合を従来のオフセット印刷と比較して検証してみたいと思います。

まず、今回の比較に使用する紙はデジタル印刷対応紙のラインナップがとても豊富な竹尾さんが販売している『ヴァンヌーボ』（ダイオーペーパープロダクツ）になります。（ヴァンヌーボの種類に関してはこちらを参考にしてください。）

最初に、デジタル印刷とオフセット印刷はどう違うのか、比較してみます。画面では非常にわかりにくくて申し訳ないのですが、下の画像がヴァンヌーボシリーズの代表『ヴァンヌーボV-FS』を使用して、UVオフセット印刷と高速インクジェットデジタル印刷(Jet Press)それと液体トナーデジタル印刷（HP indigo）の仕上がりを比較した画像になります。 はっきり言って、この三つは肉眼で見比べると、UVオフセット印刷が本来のヴァンヌーボのグロス感を保有しているのに対し、デジタル印刷の方はそれが少し弱くグロス感があまり感じられません。なんかヴァンヌーボらしくない感じ。

続きまして、下の画像はHP indigoデジタル印刷機認証紙の『ヴァンヌーボLT-FS』を使用して、液体トナーデジタル印刷（HP indigo）と従来のUVオフセット印刷の仕上がりを比較した画像になります。こちらは、肉眼で見比べるとはっきりとした差が出ました。ヴァンヌーボの特長である印刷面のグロス感は、UVオフセット印刷の方が液体トナーデジタル印刷よりも明らかに強いです。並べて見比べると、液体トナーデジタル印刷の方は少しマットな感じに見受けられました。

さらに続きまして、下の画像は高速インクジェットデジタル印刷機対応紙の『ヴァンヌーボSIJ-FS』を使用して、高速インクジェットデジタル印刷(Jet Press)と従来のUVオフセット印刷の仕上がりを比較した画像になります。こちらも、肉眼で見比べると僅かな差が見受けられました。先程と同じようにヴァンヌーボの特長である印刷面のグロス感は、UVオフセット印刷の方が高速インクジェットデジタル印刷(Jet Press)よりも僅かに強いように感じました。