SDGs紙がつくる、持続可能な未来

サステナブルな素材である、紙の価値

人の歴史は紙とともにありました。包む、守るだけでなく、飾る、記すという多様な機能で、私たちの生活を支えてきた素材です。近年ペーパーレス化が進むなか、「紙の環境負荷」について問われるたこともありました。「紙をつくるために多くの木材が使われている」「紙をつくる過程では多くの水が使われる」という言葉を、多くの人が聞いたことがあるでしょう。

しかし紙と紙のサプライチェーンは、古来より持続可能性を追求し続けてきました。例えば紙の原料となる木は、育てて増やせる再生可能資源です。また市場に流通している紙の多くはリサイクルされています。さらに、一時期問われてきた製造過程での環境負荷(水への環境負荷)についても、技術革新で他の産業よりも環境負荷が低くなっているとも言えます。

さらに、紙は高い生分解性も有します。つまり、喫緊の社会課題であるマイクロプラスチック問題への一つの解決策にもなるのです。特に海に囲まれた日本は、世界的なこの課題に対し大きな責任を負っているとも言えます。

事実、紙はプラスチックの代替素材として見直されてきています。より安全に包むために、より強固に守るために、紙の分野ではさらなる技術革新が進んでいます。

「フードロス×紙」
「テクノロジー×紙」可能性は無限

ペーパルは明治23年の創業以来、「紙」を生業として参りました。紙の価値が見直される今、私たちだからこそできるものは何かが問われていると考えます。紙の可能性を広げ、社会課題を解決するために、私たちは新素材の開発にも力を注いでいます。

実用化第一号として、力を注いでいるのが食品残渣を使った「フードロスペーパー」です。廃棄される食材を活かし、素材に美しさと風合いを加えることができるのが特徴で、様々な素材と組み合わせることができます。企業から排出される食品残渣や廃棄される食材を使って紙を製造することで、紙に新たな価値を付与するアップサイクルな取り組みです。

フードロスペーパーを採用する企業にとっては、廃棄コストの削減だけでなく自社の取り組みを社会に発信するツールとしても使えます。また、売上の1%をフードバンクに寄付する仕組みとし、フードバンクを応援して社会課題解決の一助となること、さらに少しでも食品ロスを減らすために活用していければと考えています。

もちろん紙としての機能・性能も高く、価格も流通量も一定の水準を担保しています。これは、紙卸問屋として、流通網を担う私たちだからこそ実現できたと自負しております。

今後、私たちはフードロスペーパー以外にも様々な紙の新素材を開発していきたいと考えています。最新テクノロジーを使い、機能性も美しさも実現しつつ、今までになかった新たな紙の力を開花させる。そんな価値ある紙をこれからも社会にご提供できればと考えています。

Initiativesペーパルの取り組み

FSC認証の取得

FSC®︎認証の取得

森林減少による環境破壊を防ぐため、2008年7月2日より今日まで、Forest Stewardship Council®︎(森林管理協議会)の定める規格に基づいたCoC認証を取得しています。森林から最終的なユーザーに届くまでに、製品は多くの加工製造、流通の段階を辿ります。FSC®︎CoC認証はサプライチェーン全体を通じ製品が通る経路を全て辿って、適切に管理された認証林やその他責任をもって調達された原材料で作られた製品に認証ラベルを付けて消費者に届ける仕組みです。
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リフトの電動化と排気後処理装置付きトラックの採用

リフトの電動化と排気後処理装置付きトラックの採用

紙を運ぶのに欠かせないフォークリフト、これらはすべて電動のものに入れ替えました。騒音が少ないだけでなく排気ガスも排出しないため、GHG(温室効果ガス)削減にもつながります。トラックの排気削減にも取り組んでいます。主に排出ガス低減に効果をもたらし、PM、NOxの低減と低燃費を両立させる「BlueTec®」を搭載したトラックへの入れ替えを順次進めます。
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「衝突防止装置などで「安全」をさらに進めます

衝突防止装置などで「安全」をさらに進めます

営業・配送など全ての社用車にドライブレコーダー、及び走行データを収集するシステムを導入しています。ドライバーの走行レポートを作成し、運転指導を実施。安全運転の徹底化を図ります。さらに、衝突防止装置付き車両も順次導入予定です。テクノロジーの力も活用し、より確かな安心・安全を従業員、お取引先様だけでなく街と社会に届けていきます。
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「安定供給で社会を支え続ける」BCPの策定

「安定供給で社会を支え続ける」BCPの策定

近年の大規模自然災害の頻発化・激甚化に備え、損害を最小限に留めつつ事業活動の継続・早期復旧が円滑に行えるよう「事業継続力強化計画(BCP)」を策定し、経済産業省の認定を取得しました。紙の卸を担う私たちは、いわば紙のサプライチェーンにおける「ダム」。安定的に紙を供給するために、いかなる状況でも事業を継続できるよう努めます。
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Line upフードロスペーパーの
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Topics環境への取り組み

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  • お知らせ
    フードロスペーパーが『食品包装 4月号 2024』に掲載されました
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    当社の取り組みが読売新聞の24面に掲載されました
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    お米をアップサイクルした継ぎ目なしの紙パッケージ「kome-kami BOX」発売。新技術で「継ぎ目ゼロ」を実現
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    クラフトビールペーパー開発
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    食べられなくなったお米で作った紙を開発
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